投資に回さないお金にも、役割がある
預金のままでは、もったいない? 生活費や急な出費への備えは、落ち着いて投資を続けるためにも大切なお金です。

投資の話を聞いていると、銀行に置いたままのお金が、なんだかもったいなく感じることがあります。「もっと投資に回せば、増えるかもしれない」。そんな気持ちになるのも、分からなくはありません。
でも、毎月の生活費や、近いうちに使う予定のお金まで投資に回すと、少し心配です。冷蔵庫が突然壊れたり、思いがけず病院に通うことになったり。暮らしの出費は、株価が上がるまで待ってくれません。
手元に預貯金があれば、そんなときにも対応しやすくなります。逆に、必要なお金まで投資していると、値下がりしているときでも売らざるを得ないかもしれません。長く持つつもりだったのに、生活の都合で手放す。それは、できれば避けたいですね。
どのくらい残しておくかは、家族構成や毎月の支出、収入の安定度によっても変わります。まずは日々の生活費、近いうちに使うお金、急な出費への備えを分けて考える。そのうえで、当面使う予定のないお金を投資に回すくらいが、落ち着いて続けやすいと思います。
お金には、増やす役割だけでなく、暮らしを支え、気持ちを落ち着かせる役割もあります。投資に回さず残しているお金も、ちゃんと仕事をしている。そう考えると、通帳の残高を見る目も、少し変わるかもしれません。

