貯めるのは得意。でも、使うのは難しい
将来のために貯めていると、使うことにためらいが生まれることも。備えを大切にしながら、今の楽しみにも場所をつくる話です。

節約をして、少しずつ貯金が増えていく。通帳や口座の数字を見るのは、なかなかうれしいものです。ところが、いざ何かに使おうとすると、急に手が止まる。「せっかく貯めたのに、減ってしまうな」。そんな気持ちになることは、ありませんか。
将来への備えは大切です。生活費や急な出費、老後のこと。考え始めれば、心配はいくらでも出てきます。ただ、「もっと貯まってから」と楽しみを先送りしているうちに、お金を使う機会まで見送ってしまうこともありそうです。
たとえば、家族とのちょっとした外食、気になっていた本、元気なうちに歩いてみたい場所。大きな買い物でなくても、今の暮らしを少し豊かにしてくれる使い道はあります。貯金の数字には残らなくても、楽しかった時間や思い出として残るお金もあると思います。
だから、生活や将来への備えを確保したうえで、無理のない範囲の「楽しみに使っていいお金」を、先に決めておくのもひとつです。その枠の中なら、使うたびに自分を責めなくてもいい。もちろん、使い切る必要はありません。欲しいものがない月は残して、楽しみが見つかったときに使えばよさそうです。
貯める力は、暮らしを守ってくれます。そして、自分が納得できることに使う力も、暮らしを豊かにしてくれます。将来の自分ばかりでなく、今日の自分にも少しだけ。お金を貯めることと、使うこと。その両方を、ゆっくり上手になれたらいいですね。

